都営バスの運転士になるには|東京都交通局の採用試験

都営バスの運転士になるための東京都交通局の採用試験を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が国土交通省・厚生労働省・警察庁などの公的機関と、鉄道会社・バス会社・交通局の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。採用の区分や募集要項、制度は変わることがあるため、最新の情報は各社・各交通局の公式の採用ページで確認してください。

東京の街を走る都営バス。毎日たくさんの人を運ぶあの運転席に座ってみたい、と考えている方もいますよね。

結論から言うと、都営バスの運転士は、東京都交通局の「養成枠」なら普通免許だけで応募できます。大型二種免許は採用の途中で取り、その費用は交通局が全額負担します。

この記事を読むと、東京都交通局の採用試験の流れと、応募の前に確かめておきたいことが分かります。

目次

都営バスの運転士になる2つの入口

先に結論

都営バスの運転士になる入口は、東京都交通局に採用される道と、都営バスの運行を受託している会社に入る道の2つがあります。どちらも都営バスを運転しますが、雇い先が違います。

『都営バスを運転するなら、都の職員になるしかない』と思っていませんか。

実は、都営バスの中には、運行の管理を民間の会社が受託している営業所があるんです。例えば、はとバスの路線バス運転職は、東京都交通局から管理を受託している都営バスの運転業務です。

比べる点東京都交通局に採用される受託している会社(はとバスの例)に入る
雇い先東京都交通局はとバス
応募の条件の例養成枠は普通免許(AT限定も可)のみで応募可能大型二種の保有者、または普通免許取得後3年以上(取得支援制度を利用)
大型二種の費用交通局が全額負担入社後に最大50万円を支給する取得支援制度
免許の取り方指定の自動車教習所で取得指定の自動車学校(長野県)で合宿しながら取得
応募の方法交通局の採用選考に申し込む会社の採用ページから応募
都営バスの運転士になる入口を、東京都交通局に採用される道と、運行を受託する会社に入る道の2つで比べた図解

はとバスから都営バスを運転する道

はとバスの路線バス運転職では、免許がない人の採用は、エントリー、書類選考、一次選考、健康診断、免許取得(6ヶ月以内)、二次選考、内々定、入社という流れです。養成制度を使う人は、自分でAT限定を解除したうえで申し込むと案内されています。

くわしくははとバスの路線バス運転職の募集ページで確かめてみてください。

市バスや受託の仕組みについては、路線バスの運転士でも紹介しています。

どちらの入口を選ぶか迷ったら

『交通局と受託会社、どっちに応募すればいいの?』と迷う方もいますよね。自分の状況から考えると、決めやすくなります。

自分の状況考えやすい入口理由
普通免許がAT限定のまま東京都交通局の養成枠養成枠はAT限定でも応募できるため
普通免許を取って3年以上で、すぐ動きたい両方を見比べる募集の時期が合う方から応募できるため
交通局の年齢要件に当てはまらない受託会社の募集も読む会社ごとに応募の条件が違うため
観光バスなどほかの仕事にも興味がある受託会社の募集も読む会社にはほかの運転職もあるため

どちらの入口でも、都営バスの路線を安全に走らせるという仕事の中身は同じです。募集の時期と条件を見比べて、自分が応募しやすい方から考えてみてください。

東京都交通局の採用試験の流れ

先に結論

都営バス運転手(養成枠)の選考は、一次が適性検査(SPI)、二次が面接・身体検査など、大型二種を取った後に三次選考という3段階です。二次選考に合格すると会計年度任用職員として任用されます。

『公務員の試験って、難しい筆記があるのかな』と不安な方も多いはずです。

東京都交通局の都営バス運転手(養成枠)の選考は、筆記の教養試験ではなく、適性検査(SPI)から始まります。全体の流れを順番に見てみましょう。

都営バス運転手(養成枠)の流れ
  1. 一次選考で適性検査(SPI)を受ける
  2. 二次選考で面接(個別)と身体検査を受ける
  3. 二次選考に合格すると、会計年度任用職員として任用される
  4. 指定の自動車教習所で大型二種免許を取る(費用は交通局が全額負担)
  5. 大型二種を取った後に三次選考を受ける
都営バス運転手の養成枠の流れを、一次選考の適性検査・二次選考の面接と身体検査・会計年度任用職員として任用・大型二種の取得・三次選考の順に示した図解

免許を取る期間も職員として働く

養成枠のポイントは、二次選考に合格した段階で会計年度任用職員として任用されることです。そのうえで、指定の自動車教習所で大型二種免許を取ります。

『教習所に通っている間の生活が心配』という方にとって、職員として任用されてから免許を取れる点は大きいですよね。勤務の条件は、募集案内でくわしく確かめてみてください。

説明会や問い合わせの場では、こんな聞き方をすると知りたいことが伝わりやすいです。「任用されてから大型二種を取るまでは、どんな勤務になりますか」「教習所に通う日の扱いはどうなりますか」。

免許を取る期間の過ごし方が分かると、今の仕事を辞める時期も決めやすくなりますよ。

選考ごとにすること

選考ごとに何をするのかを、表にしておきます。

選考内容準備しておきたいこと
一次選考適性検査(SPI)SPIの問題の形に一度ふれておく
二次選考面接(個別)・身体検査運転士を目指す理由を自分の言葉で話す
三次選考大型二種取得後に実施教習で身につけた運転を落ち着いて出す

募集の内容は年度ごとに変わることがあります。応募の前に、交通局の公式の募集案内で最新の内容を読んでおきましょう。

2026年10月の告知で変わったこと

先に結論

東京都交通局は2026年10月8日の告知で、都営バス運転手の募集人数を増やし、年齢の要件を広げ、二次選考の実技試験をなくすと案内しました。

都営バスの運転士を目指す方にとって、見逃せないのがこの告知です。主な変更点を並べてみました。

項目これまで告知の内容
募集人数前年度は20名程度30名程度に増やす
年齢の要件40歳未満50歳未満に広げる
二次選考の実技試験運転の実技があった実技試験を廃止

『40代だから、もう受けられない』とあきらめていた方にも、チャンスが広がったということですね。

年齢の要件は「応募する時点」の数え方など、細かい決まりが募集案内に書かれています。ぎりぎりの年齢の方は、自分が当てはまるかを募集案内の文面で一度確かめておくと安心です。

くわしくは東京都交通局の告知で確かめてみてください。

都電の運転士の採用も変わっている

同じ東京都交通局の都電(電車運転(路面))の採用では、令和7年度選考から年齢要件を「満18歳以上35歳未満」に広げ、筆記試験に代えて適性検査(SPI3)を導入しています。都電の運転士は都電荒川線の運転士になるにはで紹介しています。

都営バスの運転士を目指す人のチェック

先に結論

都営バスの運転士を目指すなら、年齢・免許・働き方の3つを先に確かめておくと、交通局と受託会社のどちらに応募するかを決めやすくなります。

『自分は応募できるのかな』と迷ったら、まず次の項目を確かめてみてください。

応募前のセルフチェック
  • 応募する時点の年齢が、募集案内の年齢要件に当てはまる
  • 普通免許を持っている(AT限定でも交通局の養成枠は応募できる)
  • 大型二種を取る期間、教習に通う時間を作れる
  • 早朝や夜の勤務がある路線バスの働き方を受け入れられる
  • 最新の募集案内を東京都交通局の公式ページで確かめた

女性の方に向けた取り組み

東京都交通局は、女性限定のバス運転体験会を開いていて、お子さま連れでも参加できると案内しています。採用サイトには女性職員の座談会のページもあります。

『大きなバスを自分が運転できるか不安』という方は、体験会で一度ハンドルを握ってみると、イメージがつかみやすくなりますよ。

ほかの公営バスと比べてみる

公営バスの運転士の採用は、交通局ごとに仕組みが少しずつ違います。京都市や名古屋市の採用の流れは、公営バスの運転士で比べています。

運転士になってからの1日

都営バスの運転士になった後の1日は、一般的な路線バスの運転士と同じように進みます。

路線バス運転士の1日(一般的な例)
  1. 営業所で点呼を受け、体調とその日の運行を確かめる
  2. 担当する車両の始業点検をする
  3. 時刻表どおりに何本かの便を運行する
  4. 便の間で休憩を取る
  5. 営業所に戻って点検をし、終業の点呼で報告する

大型二種の取り方を一から知りたい方は、バスの運転士になるには?をどうぞ。

運転士ドットコム

バスやトラックの運転士への転職を考えている方へ

バスやトラックなど運転の仕事は、会社によって免許取得の支援や勤務の形、休日の取り方が大きく違います。一人で求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー専門の転職支援サービスに無料で相談して、希望に合う求人や条件を確かめてみましょう。

無料ドライバー専門の転職支援サービスを見る

鉄道会社の運転士は、各社の公式の採用ページから応募するのが一般的です。転職支援サービスは主にバス・トラック・タクシーなどの運転の仕事を扱っています。

都営バスの運転士についてよくある相談

気になるのは「公務員なのか」と「試験のハードル」

都営バスの運転士を目指す人からは、公務員として働くのか、採用のハードルは高いのか、面接はどんな人がするのか、といった相談がよく寄せられます。

ここでは、よくある相談を3つ選んで答えていきます。

都営バスの運転士は公務員?

『都営バスや市バスの運転士って、公務員扱いですか』という相談があります。

東京都交通局に採用される場合は、交通局の職員として働きます。養成枠では、まず会計年度任用職員として任用され、大型二種を取った後に三次選考を受ける流れです。

一方で、はとバスなど運行を受託している会社で都営バスを運転する場合は、その会社の社員になります。同じ都営バスでも雇い先が違う点は、覚えておきましょう。

都の職員なのに、ハードルは高くないって本当?

『都や区の職員は倍率が高いのに、都営バスの運転士はハードルが高くないと聞いた』という相談もあります。

倍率などの数字は公開情報で確かめられないので、難しさは一概には言えません。ただ、養成枠は普通免許だけで応募でき、一次選考は適性検査(SPI)から始まります。

さらに2026年10月の告知では、年齢の要件が広がり、二次選考の実技試験もなくなりました。応募できる人の幅が広がっているのは確かです。

面接ではどんなことを聞かれる?

『採用面接の面接官は、どこの所属の人ですか』という相談も見かけます。

面接官がどの部署の人かは、公開情報では分かりません。準備として大事なのは、なぜ都営バスの運転士になりたいのかを、自分の言葉で話せるようにしておくことです。

例えば「毎日使っている路線で、お客さまが安心して乗れるバスを運転したい」と、きっかけになった場面まで話せると伝わりやすいですよ。

よくある質問

都営バスの運転士は大型二種免許がなくてもなれますか?

東京都交通局の都営バス運転手(養成枠)は、普通免許(AT限定も可)のみで応募できます。二次選考合格後に指定の教習所で大型二種を取り、費用は交通局が全額負担します。

都営バスの運転士は何歳まで応募できますか?

2026年10月8日の告知では、年齢の要件を40歳未満から50歳未満に広げると案内されています。最新の募集案内で確かめてください。

都営バスの運転士の採用試験に実技はありますか?

2026年10月8日の告知で、二次選考時の実技試験を廃止すると案内されています。大型二種を取った後には三次選考があります。

はとバスに入っても都営バスを運転できますか?

はとバスの路線バス運転職は、東京都交通局から管理を受託している都営バスの運転業務です。雇い先ははとバスになります。

都営バスの運転士は女性でも目指せますか?

東京都交通局は女性限定のバス運転体験会を開いていて、お子さま連れでも参加できると案内しています。採用サイトには女性職員の座談会のページもあります。

まとめ

この記事の要点
  • 都営バスの運転士は、東京都交通局の養成枠なら普通免許だけで応募できる
  • 選考は一次の適性検査(SPI)、二次の面接・身体検査、大型二種取得後の三次選考
  • 二次選考に合格すると会計年度任用職員として任用され、免許の費用は交通局が全額負担
  • 2026年10月の告知で、募集人数の増加・年齢要件の拡大・二次の実技廃止が案内された
  • はとバスなど運行を受託する会社から都営バスを運転する道もある
  • 応募の前に、最新の募集案内を交通局の公式ページで確かめる
運転士ドットコム

運転士ドットコム 編集部

電車・バス・路面電車などの運転士の仕事内容、必要な免許、運転士になるまでの道のり、鉄道会社・バス会社の採用の入口、転職の進め方を、運転士を目指す人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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