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運転の仕事に興味があって、電車やバスだけでなくトラック運転士も気になっている、という方もいますよね。
結論から言うと、トラック運転士は「お客さまではなく荷物を運ぶ運転士」です。車の大きさで必要な免許が変わり、近場を回るか長い距離を走るかで働き方も大きく変わります。
この記事を読むと、トラック運転士の仕事の種類と、電車・バスの運転士との違い、未経験から目指す流れが分かります。
トラック運転士の仕事は「車の大きさ×免許×仕事の中身」で分かれる
トラック運転士(トラックドライバー)の仕事は、乗る車の大きさで必要な運転免許が決まり、走る範囲と運ぶ物で毎日の働き方が決まります。まずはこの3つを組み合わせて考えると、自分に合う仕事が見えてきます。
『トラックの運転手って、どれも同じような仕事でしょ?』と思っている方も多いはずです。
実は、2トン車で街の中を回る仕事と、大型車で夜に高速道路を走る仕事では、1日の過ごし方がまったく違うんです。
まずは車の大きさと免許、よくある仕事の中身を並べてみます。
| 車の大きさ | 必要な運転免許の考え方 | よくある仕事の中身 |
|---|---|---|
| 小型(軽トラック・小さめのトラック) | 普通免許で運転できる車が中心 | 宅配や近場の配送、ルート配送 |
| 中型 | 準中型・中型免許が必要になる車が中心 | 地域の配送、店舗への納品 |
| 大型 | 大型免許が必要 | 長距離の輸送、工場や倉庫の間の輸送 |
| トレーラー | 大型免許に加えて、けん引の免許が必要 | 港や工場をつなぐ輸送、重い荷物の輸送 |
運転できる車の細かい範囲は、車の重さや大きさで決まっています。取りたい免許が決まったら、警察や教習所の案内で確かめてみてください。

走る範囲で分けると、地場・長距離・ルート配送
同じ大きさのトラックでも、走る範囲で働き方が変わります。
| 仕事の種類 | どんな仕事か | 1日の過ごし方のイメージ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 地場(近距離) | 同じ地域の中で荷物を運ぶ | 朝出て、その日のうちに戻る | 毎日家に帰りたい人 |
| 長距離 | 都市と都市の間など遠くへ運ぶ | 夜に走り、出先で休むこともある | 運転そのものが好きな人 |
| ルート配送 | 決まったお店や会社を順に回る | 毎日ほぼ同じ道を回る | 決まった流れで動きたい人 |
例えば、子育て中で毎日夕方には家にいたい場合は、地場やルート配送の求人から見ていくと探しやすいですよね。
地場と長距離、1日の流れのイメージ
同じトラック運転士でも、地場と長距離では1日の過ごし方がずいぶん違います。一般的な流れを並べてみますね。
| 1日の場面 | 地場・ルート配送 | 長距離 |
|---|---|---|
| 出勤 | 朝、営業所や倉庫に出勤する | 夕方や夜に出勤することも多い |
| 乗る前 | 点呼を受け、車の点検をする | 点呼と点検のあと、荷物を積む |
| 運転中 | 決まった順に届け先を回る | 高速道路などで遠くの届け先へ向かう |
| 休憩・休息 | 届け先の合間に休憩を取る | 途中で休憩を取り、出先で休むこともある |
| 終わり | 営業所に戻り、点呼を受けて帰る | 帰りの荷物を積んで戻ることもある |
『夜に走る仕事は、生活のリズムがつかみにくそう』と感じる方もいるかもしれません。
その場合は、日中の地場やルート配送から始めて、慣れてから長距離に挑戦する、という選び方もできますよ。
荷物の積み下ろしがあるかも大事
トラック運転士の仕事では、運転のほかに荷物の積み下ろしをすることがあります。手で運ぶのか、フォークリフトなどの機械を使うのかでも、体への負担が変わってきます。
- 乗るトラックの大きさと、必要な免許を確かめる
- 走る範囲が地場か長距離か、ルート配送かを確かめる
- 荷物の積み下ろしを運転士がするかを確かめる
- 積み下ろしが手作業か、機械を使うかを確かめる
- 出発と帰りの時刻、泊まりがあるかを確かめる
電車・バスの運転士とどう違う?
電車やバスの運転士はお客さまを乗せて走り、トラック運転士は荷物を運びます。電車は鉄道会社の社内養成、バスは大型二種免許、トラックは車の大きさに合う免許が入口です。
運転の仕事を比べていると、『電車とバスとトラック、何がいちばん違うんだろう』と気になりますよね。
違いを並べてみると、それぞれの仕事の特徴がはっきりします。
| 比べる点 | 電車の運転士 | バスの運転士 | トラック運転士 |
|---|---|---|---|
| 運ぶもの | お客さま | お客さま | 荷物 |
| 必要な免許 | 動力車操縦者運転免許 | 大型二種免許(路線・観光など) | 車の大きさに合う免許 |
| なり方 | 鉄道会社に入り、駅や車掌を経て社内で養成 | 免許を取り、会社の研修を受ける | 免許を取り、会社の研修や同乗で慣れる |
| 運転以外の仕事 | 車両の点検、乗務前後の確認 | 運賃の扱い、車内の案内 | 荷物の積み下ろし、納品の確認 |
| 働き方のルール | 鉄道の安全のルール | 改善基準告示(バス) | 改善基準告示(トラック) |
お客さまを乗せないことの良さと難しさ
トラック運転士は、お客さまへの車内の案内や運賃の扱いがありません。運転と荷物に集中できるのは、人によっては大きな良さです。
ただ、荷物の受け渡しでは、納品先の担当者とのやり取りがあります。時間どおりに届けることや、荷物を傷めないことが、トラック運転士にとっての「お客さま対応」なんです。
- お客さまを乗せ、時刻表どおりに走る
- 車内の案内や運賃の扱いがある
- 大型二種免許が必要
- 荷物を届け先へ時間どおりに運ぶ
- 荷物の積み下ろしをすることがある
- 車の大きさに合う免許で働ける
運転の仕事どうしで生かせる力
電車・バス・トラックは運ぶものが違っても、運転の仕事として共通する力があります。ほかの運転の仕事から移る時も、ここは強みになりますよ。
| 生かせる力 | 電車・バスでの場面 | トラックでの場面 |
|---|---|---|
| 時間を守る力 | 時刻表どおりに走る | 届け先の指定の時刻に届ける |
| 確かめる習慣 | 信号や停車位置を指差して確かめる | 荷物の数や届け先を確かめる |
| 体調を整える力 | 乗務の前に体調を整える | 長い運転の前に眠りと食事を整える |
| 落ち着いて対応する力 | 遅れやトラブルの時の案内 | 渋滞や道の変更の時の連絡 |
例えば、バスの運転士をしていて、お客さま対応より運転そのものに集中したいと感じている場合は、トラックも選択肢になりますね。
逆に、トラックで運転に慣れてから、大型二種免許を取ってバスの運転士を目指す人もいます。
バスの運転士の仕事は、バスの運転士の仕事内容|路線・高速・観光の違いで詳しく紹介しています。
トラック運転士の働き方のルール。2024年4月からの見直し
トラック運転士の働く時間には、厚生労働大臣の告示「改善基準告示」で基準が決まっています。令和6年(2024年)4月1日から見直された基準が使われています。
『トラックの運転士は、休みなく走り続けるのでは』と心配する方もいますよね。
実は、トラックやバスの運転士には、1日や1か月に会社にいられる時間、休む時間、運転できる時間の上限が国の基準で決まっているんです。
トラック運転士とバス運転者の主な基準を並べてみます(厚生労働省 自動車運転者の労働時間等ポータルサイトより)。
| 項目 | トラック運転士 | バス運転者 |
|---|---|---|
| 1か月の拘束時間 | 284時間以内(労使協定で310時間まで・年6か月まで) | 281時間以内(貸切バス等の例外あり) |
| 1年の拘束時間 | 3,300時間以内(労使協定で3,400時間まで) | 3,300時間以内(貸切バス等の例外あり) |
| 1日の拘束時間 | 13時間以内(延長は最大15時間) | 13時間以内(延長は最大15時間) |
| 休息期間 | 継続11時間以上を基本とし、9時間を下回らない | 継続11時間を基本とし、9時間を下回らない |
| 連続運転時間 | 4時間以内 | 4時間を超えない |
トラックの基準には、長距離の運行の例外もあります。詳しくは厚生労働省の改善基準告示(トラック運転者)のページで確かめられます。
「拘束時間」と「運転時間」は別のもの
拘束時間は、始業から終業までの時間で、運転だけでなく荷物の積み下ろしや休憩も含みます。運転時間は、実際にハンドルを握っている時間です。
トラックの運転時間は、2日平均で1日9時間以内、2週平均で1週44時間以内と決まっています。
ルールの見直しで、働く側は何が変わる?
基準が見直されると、1か月や1年に働ける時間の上限が変わります。会社は、その範囲で運行の組み方を考えることになります。
『上限があるなら、どの会社でも同じ働き方なのでは』と思うかもしれません。
ただ、上限はあくまで超えてはいけない線です。実際の働く時間は、運ぶ物や走る範囲、会社の運行の組み方でかなり違ってきます。
面接では、こんなふうに聞いてみると具体的なイメージがつかめます。
「1日の拘束時間は、だいたいどのくらいの日が多いですか」
「月の休みは何日くらいで、連休は取れますか」
基準はあくまで上限です。実際にどのくらい働くかは会社や仕事の中身で変わるので、求人票や面接で、1日の流れと月の休みの日数を聞いてみましょう。
トラック運転士の年収と働く時間を、国の統計で見る
厚生労働省のjob tagに載る令和7年賃金構造基本統計調査の値では、トラックドライバーの年収は507.2万円、月の労働時間は175時間、平均年齢は51.5歳です。大型と中型・小型をまとめた全国の値です。
『トラックとバス、どっちが稼げるの?』という疑問はよく聞きますよね。
同じ統計で、電車運転士と路線バス運転士も並べてみます。
| 職業(job tagの職業名) | 年収 | 労働時間(月) | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| 電車運転士 | 719.2万円 | 152時間 | 41歳 |
| 路線バス運転士 | 453.1万円 | 168時間 | 56歳 |
| トラックドライバー | 507.2万円 | 175時間 | 51.5歳 |
出所: 厚生労働省 job tag(令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成・全国値)
トラックドライバーは、路線バス運転士より年収が高く、労働時間も長めです。ただ、job tagの値は大型と中型・小型をまとめたもので、大型だけの値は分かりません。
平均年齢が51.5歳と高めなのは、ほかの仕事から移ってきた人や、長く運転を続けている人が多いことも関係していそうです。年収の数字は、そうしたベテランの給料も含んだ平均として見ておきましょう。
給料の内訳や求人票での確かめ方は、運転士の年収・給料はどのくらい?鉄道とバスを国の統計で比べるで詳しく紹介しています。
未経験からトラック運転士を目指す流れ
未経験からトラック運転士を目指すなら、今持っている免許で乗れる車から始めるか、免許を取って大きな車を目指すかを先に決めましょう。免許の取得を支援する会社の求人もあります。
『普通免許しか持っていないけど、トラック運転士になれるのかな』と迷っている方もいますよね。
普通免許で運転できるトラックから始めて、仕事に慣れながら大きな車の免許を目指す人もいます。どの大きさの車から始めるかで、最初の求人の選び方が変わってきます。
- 今持っている免許で運転できる車の大きさを確かめる
- 地場・長距離・ルート配送のどれをしたいか決める
- 免許の取得支援や研修がある求人を探す
- 面接で、1日の流れと積み下ろしの有無を聞く
- 入社後、先輩の同乗などで道や荷物の扱いに慣れる
若いうちから大型を目指すなら
大型免許の受験は本来21歳以上ですが、受験資格特例教習を修了すると、19歳以上かつ普通免許などの期間が通算1年以上で受験できます(警察庁)。
大きな車の運転に早くから挑戦したい方は、この制度も調べてみてください。
応募の前に書き出しておくメモ
求人を見始める前に、自分の希望を書き出しておくと、比べる時に迷いにくくなります。
- 今持っている運転免許の種類と、取ってからの年数
- 毎日家に帰りたいか、泊まりがあってもいいか
- 朝型か夜型か、働きたい時間帯
- 荷物の積み下ろしをどのくらいまでできそうか
- 通える範囲の地域と、通勤の方法
通勤の方法も意外と大事なところです。トラックの出発地は倉庫や営業所なので、駅から離れた場所にあることも。車やバイクで通えるかも確かめておきましょう。
求人の探し方は2つの道がある
トラック運転士の求人は、運送会社の採用ページやハローワークで自分で探す方法と、ドライバー専門の転職支援サービスに相談する方法があります。
自分で探すのも十分にできます。一方で、仕事の種類や勤務の形を比べながら探したい時は、相談しながら進めると楽になることも。
求人の探し方の違いは運転士の求人の探し方、転職サービスの選び方はドライバー転職サービスの選び方で紹介しています。
運転士ドットコム
バスやトラックの運転士への転職を考えている方へ
バスやトラックなど運転の仕事は、会社によって免許取得の支援や勤務の形、休日の取り方が大きく違います。一人で求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー専門の転職支援サービスに無料で相談して、希望に合う求人や条件を確かめてみましょう。
無料ドライバー専門の転職支援サービスを見る鉄道会社の運転士は、各社の公式の採用ページから応募するのが一般的です。転職支援サービスは主にバス・トラック・タクシーなどの運転の仕事を扱っています。
年収の数字だけで求人を選び、長距離や夜の運行が多い仕事だったと入社後に気づくことがあります。走る範囲と出発・帰りの時刻を、応募の前に確かめておきましょう。
トラック運転士のよくある相談
トラック運転士についての相談は、運行の言い方の意味、人手不足の様子、バスの運転士からトラックへ移る時の志望動機などが多く見られます。
Q&Aサイトでよく見かける相談を、要約してお答えします。
「東京から大阪の行って来い」って何?
「トラックの運転士をしている友人が『今日は東京から大阪へ行って来いだ』と言う。どういう意味か」という相談があります。
一般的には、荷物を届けに行って、その日のうちや続けて出発地に戻ってくる往復の運行のことを指して使われる言い方です。長距離の運行では、この往復のあいだに休息の時間を取ることになります。
トラック運転士は人手不足?タクシーも同じ?
「トラックの運転士は人手不足と聞くが、タクシー乗務員も同じか」という相談もあります。
運転の仕事は、トラックもバスもタクシーも、人手を求める声がよく聞かれます。求人が多い分、仕事の中身や勤務の形を比べて選びやすい面もありますよ。
バスの運転士からトラックに移る時の志望動機は?
「バスの運転士からトラックの運転士に転職する時、志望動機に何を書けばいいか」という相談もよく見かけます。
バスで身につけた安全運転の習慣や、時間を守る意識は、トラックでもそのまま役立ちます。例えば、こんな伝え方があります。
「バスでは時刻どおりの安全運転を心がけてきました。その経験を、荷物を時間どおりに届ける仕事に生かしたいと考えています」
前の職場を悪く言うより、これからやりたいことを伝えるほうが前向きに受け取られます。
志望動機を考える時は、次の3つを1つずつ文にしてみると、まとまりやすくなります。
- 今までの運転の仕事で気をつけてきたことを書く
- トラックの仕事のどこに魅力を感じたかを書く
- 入社後にどんなふうに働きたいかを書く
『書くことが思いつかない』という時は、毎日の乗務で当たり前にしていた安全の確認を思い出してみてください。それがそのまま、トラックでも求められる力なんです。

よくある質問
トラック運転士とトラックドライバーは違う仕事ですか?
同じ仕事を指すことがほとんどです。この記事では、電車やバスの運転士と並べて考えやすいように、トラック運転士という言い方をしています。
普通免許だけでもトラック運転士になれますか?
普通免許で運転できる小さめのトラックの仕事から始める人もいます。大きなトラックに乗るには、準中型・中型・大型などの免許が必要です。
トラック運転士の働く時間に決まりはありますか?
あります。改善基準告示で、1か月の拘束時間は284時間以内、休息期間は継続11時間以上を基本とし9時間を下回らないなどの基準が、令和6年4月1日から使われています。
女性のトラック運転士はいますか?
います。令和5年版国土交通白書の関連データ集では、トラックの運転者の女性の割合は3.5%(2022年)です。数はまだ少ないものの、働く女性もいる仕事です。
トラック運転士の年収はどのくらいですか?
厚生労働省のjob tagに載る令和7年賃金構造基本統計調査の値では、トラックドライバーの年収は507.2万円です。大型と中型・小型をまとめた全国の値で、会社ごとの給料ではありません。
まとめ
- トラック運転士の仕事は、車の大きさと免許、走る範囲と運ぶ物で分かれる
- 電車・バスの運転士との違いは、荷物を運ぶことと、入口になる免許
- 2024年4月からの改善基準告示で、拘束時間や休息期間の基準が決まっている
- 統計では年収507.2万円・月175時間・平均51.5歳(令和7年・job tag)
- 運転士の仕事の全体像は運転士とは?で確かめられる





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