JR北海道・JR四国の運転士|採用と仕事の特徴

JR北海道とJR四国の運転士の採用と仕事の特徴を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が国土交通省・厚生労働省・警察庁などの公的機関と、鉄道会社・バス会社・交通局の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。採用の区分や募集要項、制度は変わることがあるため、最新の情報は各社・各交通局の公式の採用ページで確認してください。

北海道や四国でJRの運転士になりたいと考えている方もいますよね。ただ、本州のJRと採用の形がどう違うのかは、なかなか見えにくいところです。

結論から言うと、JR北海道には運転士を前提にした「ドライバーコース」があり、JR四国には契約社員から始まる「乗務員専門職」があります。どちらも入社後に経験を積み、国の免許を取って運転士になります。

この記事を読むと、JR北海道の運転士とJR四国の運転士の採用区分、流れ、勤務地の違いが分かります。

目次

JR北海道とJR四国の運転士を比べてみよう

先に結論

2社とも、運転士への入口になる採用区分を持っています。JR北海道は運転士を前提にしたコース、JR四国は車掌から始まる契約社員の採用が特徴です。

『北海道と四国、どっちのJRも採用の形は同じなの?』と思う方も多いはずです。

実は、運転士への入口の作り方は会社ごとにかなり違うんです。公式の会社概要と採用情報で確かめられたことを、1つの表にまとめました。

比べる点JR北海道JR四国
本社北海道札幌市中央区香川県高松市
営業キロ2,240.5km(2026年4月1日現在)853.7km
駅数公式の会社概要で確かめたい項目259駅(臨時駅2を含む)
採用区分鉄道フィールド職、ドライバーコース、社会人採用プロフェッショナル職(新卒・既卒)、経験者採用、乗務員専門職(契約社員)
運転士への入口ドライバーコース(運転士として活躍することが前提)乗務員専門職など(車掌から運転士へ)
勤務地道内各地(一部青森県を含む)の運転所・車掌所・駅など高松・松山・徳島・高知の各運転所
JR北海道とJR四国の運転士への入口を、採用区分・最初の仕事・勤務地で比べた図解

北海道は広いエリアに職場があり、四国は4つの運転所が勤務地として案内されています。どこで暮らしながら働くかも、応募先を選ぶ大事なポイントですよね。

最新の募集要項は、JR北海道の採用情報とJR四国の乗務員の採用情報で確かめてみてください。

JR北海道の運転士になるには?ドライバーコースと鉄道フィールド職

運転士を目指すならドライバーコースが近道

JR北海道のドライバーコースは、運転士として活躍することが前提の採用です。入社後に現業機関で経験を積み、国家資格を取得します。

『入社してすぐに運転士を目指せるの?』と気になりますよね。

JR北海道の採用情報では、ドライバーコースは運転士として活躍することが前提と案内されています。2027年4月入社の採用人員は20名程度とされています。

ドライバーコースと鉄道フィールド職の違い

JR北海道には、運転士の仕事に関わる採用区分が2つあります。

採用区分仕事の範囲向いている人
ドライバーコース運転士として活躍することが前提運転士になりたい気持ちがはっきりしている人
鉄道フィールド職駅・車掌・運転士・車両・線路・電気の現業機関鉄道のいろいろな仕事に関わってみたい人

『運転士になれるか分からない採用は不安』という方は、ドライバーコースの募集要項から読んでみてください。

一方で、線路や電気の仕事にも興味があるなら、鉄道フィールド職も選択肢になります。

ドライバーコースの良さ
  • 運転士を目指すことが採用の時点ではっきりしている
  • 入社後の経験が運転士につながっている
  • 同じ目標を持つ同期と一緒に学べる
知っておきたいこと
  • 入社してすぐに運転できるわけではない
  • 国家資格の試験に合格する必要がある
  • 勤務地は道内各地で、一部青森県も含まれる

高校生と保護者が知っておきたいこと

『高校を出てすぐにJR北海道の運転士を目指せるの?』と考える高校生もいますよね。

国の運転免許は、18歳未満は受験できません。高校在学中に免許を取ることはできないので、まずは入社して経験を積むことが第一歩です。

身体検査では、視力は矯正してよいことになっています。基準は両眼で1.0以上、片眼それぞれ0.7以上です。

保護者の方は『家から遠い職場になるのでは』と気になるかもしれません。勤務地は道内各地(一部青森県を含む)と案内されているので、募集要項の勤務地の欄を一緒に読んでおくと話し合いがしやすくなります。

JR四国の運転士になるには?乗務員専門職から目指す流れ

契約社員の車掌から始まり、社員採用試験を経て正社員に

JR四国の乗務員専門職は、契約社員として車掌から始める採用です。入社約1年で社員採用試験を受け、合格すると正社員になります。

『契約社員から始めて、本当に運転士を目指せるの?』と心配になる方もいるはずです。

JR四国の採用情報では、車掌から運転士へのキャリアアップも目指せると案内されています。流れを順番に見てみましょう。

乗務員専門職の流れ(2月採用の例)
  1. 入社する
  2. 研修センター(高松市)で6週間の机上研修を受ける
  3. 車掌見習として乗務を学ぶ
  4. 車掌修了審査に合格し、ひとり立ちの車掌になる
  5. 入社約1年で社員採用試験を受け、合格で正社員になる
  6. 車掌の経験を積み、運転士の研修を目指す

社員採用試験は年1回で、契約期間の5年以内に合格する必要があります。運転士の研修は、原則として車掌経験2年以上が条件と紹介されています。

例えば説明会では、こう聞いてみるのも1つの方法です。

「社員採用試験に向けて、どんな準備をしておけばいいですか」

乗務員専門職とほかの採用区分、どう選ぶ?

JR四国には、乗務員専門職のほかにプロフェッショナル職(新卒・既卒)と経験者採用の区分があります。

どの区分が自分に合うかは、今の立場と「どれだけ早く乗務の仕事に就きたいか」で考えると選びやすくなります。

今の立場見ておきたい採用区分確かめたいこと
高校・大学などを卒業する人プロフェッショナル職(新卒・既卒)入社後に就く仕事の決まり方
乗務の仕事に早く就きたい人乗務員専門職(契約社員)契約期間と社員採用試験の条件
社会人として経験がある人経験者採用、乗務員専門職募集している職種と勤務地
よくある失敗

契約期間や社員採用試験の条件を確かめないまま応募してしまうことがあります。契約期間の5年以内に社員採用試験に合格する必要がある点は、応募の前に知っておきましょう。

北海道と四国ならではの運転の特徴と免許の種類

電車とディーゼルカーでは、国の免許の種類が違う

電車を運転するには「甲種電気車」、ディーゼルカーなどを運転するには「甲種内燃車」の免許が必要です。どの車両を運転するかで、取る免許が変わります。

北海道や四国のJRでは、架線の下を走る電車だけでなく、ディーゼルカーも見かけますよね。

国の省令では、運転する車両によって免許の種類が分かれています。鉄道の運転士に関わる主な免許を表にしました。

免許の種類運転できる車両
甲種電気車電車、電気機関車など(新幹線を除く鉄道)
甲種内燃車ディーゼルカー(内燃動車)、ディーゼル機関車(内燃機関車)など
新幹線電気車新幹線の電車
電車は甲種電気車、ディーゼルカーは甲種内燃車と、運転する車両で国の免許の種類が分かれることを示した図解

すでに免許を持っている人が別の種類の免許を受ける時は、試験の一部が免除されるしくみもあります。どの種類の免許から取るかは、配属される運転所の車両によって変わると考えておきましょう。

長い距離や天気の変化に備える力

北海道や四国の路線は、都市部とは景色も走り方も違います。

駅と駅の間が長い区間や、天気が変わりやすい季節もあります。決められた手順を守ること、体調を整えておくことが、どの地域の運転士にも求められるんです。

地方のJRで運転士を目指す人が意識したいこと
  • 寒さや暑さの中でも体調を整える習慣をつける
  • 決められた手順を省かずに守る
  • 気になったことはその場で確認する
  • ひとりで判断する場面に備えて、規則をよく覚える

免許の種類と試験の詳しい中身は鉄道の運転士に必要な免許で紹介しています。

運転士ドットコム

バスやトラックの運転士への転職を考えている方へ

バスやトラックなど運転の仕事は、会社によって免許取得の支援や勤務の形、休日の取り方が大きく違います。一人で求人票を見比べるのが大変な時は、ドライバー専門の転職支援サービスに無料で相談して、希望に合う求人や条件を確かめてみましょう。

無料ドライバー専門の転職支援サービスを見る

鉄道会社の運転士は、各社の公式の採用ページから応募するのが一般的です。転職支援サービスは主にバス・トラック・タクシーなどの運転の仕事を扱っています。

JR北海道・JR四国の運転士を目指す人のよくある相談

多いのは「採用のしくみ」「免許の順番」「配属」の相談

JR北海道やJR四国の運転士を目指す人からは、運転士前提の採用がある理由や、気動車の免許の取り方、希望の仕事に就けるかといった相談が寄せられています。

ネットの質問サイトに寄せられた相談から、3つを選んで要約しました。

相談1 JR北海道は、なぜ運転士を前提にした採用があるの?

JR北海道に、いきなり運転士を目指す採用があるのはなぜか、という相談です。

採用のねらいは、公式の情報では確かめられませんでした。分かっているのは、ドライバーコースは運転士として活躍することが前提で、入社後に現業機関で経験を積んで国家資格を取る、ということです。

「いきなり運転士」ではなく、経験を積んでから運転士になる流れだと考えておきましょう。

相談2 JR北海道の運転士は、全員が気動車の免許を取るの?

先に気動車の免許を取り、その後に電車の免許を取ると聞いたが本当か、という相談です。

どの順番で免許を取るかは、公式の情報では確かめられませんでした。国の制度では、電車は甲種電気車、気動車は甲種内燃車と免許の種類が分かれています。

配属される運転所でどの車両を運転するかによって変わるので、説明会で聞いてみてください。

相談3 JR四国で運転士をやりたいけど、保線などに配属されることもある?

JR四国のプロフェッショナル職で運転士を目指したいが、希望しない職種に配属されることがあるのか、という相談です。

プロフェッショナル職の配属の決まり方は、公式の情報では確かめられませんでした。乗務員専門職は、車掌から始めて運転士を目指す流れが案内されています。

『運転士になりたい気持ちがはっきりしている』という方は、乗務員専門職の募集要項も読んで比べてみてください。

迷っていること確かめたい場所
配属がどう決まるか説明会、採用ページのよくある質問
運転士の研修に進む条件乗務員専門職の採用ページ
勤務地の範囲募集要項の勤務地の欄

JRグループ全体の採用の違いはJRの運転士になるにはで、地方の鉄道会社の働き方は地方鉄道の運転士になるにはで紹介しています。

よくある質問

JR北海道の運転士になるには、どの採用を受ければいいですか?

運転士を目指すなら、運転士として活躍することが前提のドライバーコースが入口です。鉄道フィールド職でも、駅・車掌・運転士などの現業機関で働く道があります。

JR四国の運転士になるには、どの採用を受ければいいですか?

乗務員専門職(契約社員)は車掌から始まり、社員採用試験を経て正社員になり、運転士を目指す流れが案内されています。プロフェッショナル職や経験者採用の区分もあります。

電車とディーゼルカーで免許は違いますか?

違います。電車は甲種電気車、ディーゼルカーは甲種内燃車の免許が必要です。すでに免許を持つ人が別の種類を受ける時は、試験の一部が免除されるしくみがあります。

JR四国の乗務員専門職は、ずっと契約社員のままですか?

入社約1年で社員採用試験を受けられ、合格すると正社員になると案内されています。試験は年1回で、契約期間の5年以内に合格する必要があります。

高卒でもJR北海道やJR四国の運転士を目指せますか?

目指せます。ただし国の運転免許は18歳未満は受験できないので、入社してから講習と訓練を受けて免許を取る流れになります。応募できる区分は募集要項で確かめましょう。

まとめ

この記事の要点
  • JR北海道の運転士を目指すなら、運転士が前提のドライバーコースが入口
  • JR四国の運転士は、乗務員専門職の車掌から社員採用試験を経て目指せる
  • JR四国の運転士の研修は、原則として車掌経験2年以上が条件
  • 電車は甲種電気車、ディーゼルカーは甲種内燃車と免許の種類が違う
  • 勤務地は、JR北海道が道内各地(一部青森県)、JR四国が4つの運転所
運転士ドットコム

運転士ドットコム 編集部

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